時事通信 2月15日(金)21時10分配信
【モスクワ時事】ロシア・ウラル地方チェリャビンスク州上空で15日、落下・爆発した隕石(いんせき)について、ロシア科学アカデミーは重量10トン前後で、非常に硬い物質でできていたとの見方を明らかにした。タス通信が伝えた。
隕石は秒速15~20キロの速度で大気圏に突入し、高度30~50キロで分解した後、同5~15キロで爆発。大部分は燃え尽きたが、一部の破片は地上に落下した可能性があるという。同アカデミーによれば、同じような規模の隕石は年に数回の割合で宇宙空間から落下しているが、通常は高度30~50キロの上空で燃え尽きる。今回比較的低高度まで落下したのは、鉄のような硬い物質でできていたためとみられるという。
朝日新聞デジタル 2月15日(金)21時48分配信
【ウラジオストク=西村大輔】朝焼けの冬空に突然、火の玉が現れ、強烈な光を放ちながら一直線を描いて地上に向かった――。ロシア・ウラル地方のチェリャビンスク州付近に15日朝に落下した隕石(いんせき)。現地からの映像や住民の証言などから、そのすさまじい衝撃力と地元の混乱ぶりが伝わってきている。
地元報道によると、午前9時20分ごろに飛来した隕石の破片は数百キロの範囲に散らばったが、爆発の際の衝撃はすさまじく、多数の建物のガラスや扉が吹き飛ばされ、一瞬のうちに数百人が負傷。衝撃波で転倒した人も多数にのぼった。
チェリャビンスクの演劇学校の生徒、メリホワさんとスモリナさんの2人は地元メディアに「教室で閃光(せんこう)を見て、外に見に行こうとした時に扉のガラスが割れてけがをした。病院に行くと、足やほおなどを切った人たちが治療を受けていた」と話した。